「なんかダサい」を卒業したい人へ。デザインがダサく見える5つの原因と対処法

「なんか垢抜けない」「なんか素人っぽい」——自分で作ったデザインに、そう感じたことはないだろうか。

センスの問題だと思いがちだけど、ほとんどの場合は違う。「ダサく見える」デザインには、パターンがある。逆に言えば、そのパターンを直せば、確実にマシになる。

「ダサい」の正体は、だいたいこの5つ

原因1:フォントがバラバラ

1つのデザインに3種類以上のフォントを使うと、一気にまとまりがなくなる。フォントは基本2〜3種類まで。それ以上は「迷ってます感」が出る。

使うフォントは「見出し用」「本文用」の2種類に絞るのが基本。

NOTE

「いろんなフォントを使えばおしゃれになる」は誤解。統一感こそがプロっぽさを生む。

原因2:色が多すぎる

「目立たせたい」という気持ちから色をどんどん追加してしまうと、結果的にどこも目立たないデザインになる。

色の使い方の基本:

  • メインカラー(ブランドや世界観を表す色):1色
  • サブカラー(メインに添える色):1〜2色
  • アクセントカラー(強調や誘導に使う色):1色

合計3〜4色以内で組めば、まとまりが出やすい。

白・黒・グレーは「色数のカウント外」と考えてOK。背景の白やテキストの黒は基本セットとして扱う。

原因3:余白が足りない

「情報を詰め込まないと損」という感覚があると、余白を削りがちになる。でも余白が少ないと、息苦しくてどこから読めばいいかわからないデザインになる。

余白は「もったいない空間」じゃなくて、「読み手への配慮」だ。

チェックポイント:テキストや要素の周囲に、少なくともテキストサイズと同じくらいの余白があるか確認してみよう。

NOTE

余白の取り方について詳しくはデザインで余白を正しく使うための5つの原則も参考にどうぞ。

原因4:要素が「整列していない」

要素がなんとなく置かれていると、見た目がザワザワする。グリッド(縦横の基準線)を使って、テキストや画像を揃えるだけで、驚くほど整って見える。

具体的に確認する方法:Illustratorなら「表示」→「グリッドを表示」でグリッド線を表示して、要素が揃っているか確認する。

「なんとなく中央」にするより「明確に左揃え」のほうが意図が伝わる。揃える軸を1本に絞ると統一感が出やすい。

原因5:コントラストが弱い

薄いグレーの文字・パステルの背景に白テキスト・背景と近い色の見出し——コントラストが低いと「読みにくい」だけでなく「弱い印象」のデザインになる。

見出しや重要テキストは、背景とのコントラストをしっかり確保する。特に印刷物はモニターより色が沈みやすいので注意が必要だ。

NOTE

Webアクセシビリティの基準「WCAG」では、テキストと背景のコントラスト比は4.5:1以上が推奨されている。無料ツールでチェックできるので参考にしてみよう。

すぐできる「ダサい脱出チェックリスト」

  • [ ] フォントの種類は2〜3種類以内に絞れているか
  • [ ] 使っている色は3〜4色以内か
  • [ ] テキストや要素の周囲に余白があるか
  • [ ] 要素がグリッドや軸に沿って揃っているか
  • [ ] テキストと背景のコントラストは十分か
  • [ ] 「目立たせたい要素」は1〜2か所に絞れているか

まとめ:「ダサい」はセンスじゃなくてルール

センスのある人も、最初は「これを外してはいけない」というルールを意識的に守るところから始めている。ルールが体に染みついてはじめて、そこからはみ出す「個性」が生まれる。

まず上の5つを意識して直すことから始めてみてほしい。気づけば「なんかいい感じ」が増えているはずだ。

「なんかダサい」の正体はほぼ決まっている。

  1. フォントを絞る

    2〜3種類まで。多いほど素人感が出る

  2. 色を絞る

    メイン・サブ・アクセントの3〜4色以内が基本

  3. 余白を確保する

    詰め込みすぎは「息苦しさ」になる

  4. 揃える

    グリッドや軸に沿って整列するだけで印象が変わる

  5. コントラストを上げる

    見やすさと印象の強さに直結する

配色で迷ったら、まずここで試してみるのがおすすめです。

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jun

グラフィックデザイナー歴8年。印刷・広告・パッケージを中心に活動。制作現場で感じた「ちょっとした不便」を解消するツールを作り、このサイトで公開しています。