入稿してから「あれ、ページ順がおかしい」と気づく。
そのパターン、現場で一番ヤバいやつです。印刷が始まってしまったら、修正は「刷り直し」=追加コストになります。しかも原因を探ると、面付けのルールを把握していなかっただけというシンプルなケースが多い。
この記事では、ページ順ズレが起きる典型的な原因と、入稿前に自分でできる確認手順をまとめます。
ページ順ズレは「面付けを知らないと起きる」
面付けとは、複数ページを1枚の印刷用紙に「折ったら正しい順番で読める」ように配置する作業のことです。
普通にPDFを1ページずつ並べたデータを入稿しても、折って綴じれば順番が変わります。面付けは折り方から逆算してページを並べ直す作業なので、これを知らずに入稿すると高確率でズレます。
NOTE
印刷所によっては「面付けはデータ入稿側の責任」という前提があります。仕様を事前に確認しておくのが基本。
よくある原因4パターン
1. 中綴じなのにページ数が4の倍数になっていない
中綴じは用紙を重ねて真ん中で綴じる製本方法です。1枚の紙に表裏2ページ×2面で4ページ分が乗るため、ページ総数は必ず4の倍数(8・12・16…)でなければなりません。
「なんか1ページ余った」は面付けが成立しない状態です。構成を組む段階で4の倍数に合わせておく必要があります。
2. 表紙と本文を同じファイルにまとめていた
表1〜表4(表紙・裏表紙)は本文と別ファイルで入稿することが多いです。同じPDFに混ぜてページ番号を振ると、面付け時に「どこが表紙か」が崩れてページ順がズレる原因になります。
「表紙ファイル」「本文ファイル」は入稿前に必ず分けて確認しましょう。
3. 見開きデザインを単ページで作っていた
両端ページをまたぐ見開きデザインは、単ページで作ると面付け時に左右がズレます。見開き扱いにしてほしい場合は、印刷所の仕様に合わせて「見開きPDF」で作成するか、ノド側の余白を十分に確保する必要があります。
4. 天地(上下の向き)を考えずにデザインしていた
折り方向によっては、天(上側)に来るはずのデザインが逆さまになることがあります。縦横混在のレイアウトや、裏面に天地が反転するデザインを入れているときは特に注意が必要です。
入稿前の確認チェックリスト
- ページ総数が製本方式に合っている(中綴じ=4の倍数、無線綴じ=8の倍数が理想)
- 表紙と本文が別ファイルになっている
- 見開きデザインのノド余白が十分に確保されている
- 天地の向きがすべてのページで正しい
- 面付けシミュレーターで折り順を視覚的に確認した
NOTE
頭の中だけで面付けをイメージするのは難しい。ページ数が多いほど「どのページがどこに来るか」は複雑になります。ツールで視覚的に確認するのが現場の定番です。
PDF入稿前にシミュレーターで確認する
「自分でチェックしたつもりだったのに…」という事故を防ぐには、面付けをビジュアルで確認するのが一番確実です。
ページ数と製本方式を入力するだけで、どのページがどの位置に来るかをシミュレーションできます。特に初めて入稿する冊子や、ページ数が多い案件では必ず使う習慣をつけておくと安心です。面付けシミュレーターについては面付けって何?冊子印刷で必ず知っておきたい基礎と確認のコツも参考にしてください。
面付けのページ順ズレは、入稿前の確認習慣だけでほぼ防げる。
- ページ数のルール
中綴じは4の倍数、無線綴じは8の倍数が必須。構成段階から合わせておく
- ファイル分け
表紙と本文は別ファイルで入稿。混在させるとページ順が崩れやすい
- ビジュアル確認
シミュレーターで折り順を視覚的に確認してから入稿するのが現場の基本
入稿前の5分の確認が、刷り直しのリスクをゼロに近づけます。
このサイトの無料ツール
面付けシミュレーター
ページ数と製本方式を選ぶだけで、折り順を視覚的に確認できます。入稿前のセルフチェックに。
インストール不要、データはブラウザに自動保存。